Software engineering from east direction

六本木一丁目で働くソフトウェアエンジニアのブログ

2020年抱負 実践知識をより多く獲得し体系化する一年へ

2020年における個人の目標・マイルストーンを整理する。「走り迷い戸惑った2019年を振り返る1」にて、2019年の振り返りの結果、2020年の目標を考えます。また、心構えとしての行動指針もいくつか決めてみようと思います(という自己満足です)。

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Theme

「実践知識をより多く獲得し体系化する」

2018年・2019年は、マイルストーンに「登壇におけるアウトプットの質と量」をおいていました。2020年は、いかに体系化された実践知識を獲得し成果として提示できるかという点をテーマとします。

そして、それを実現するための構成要素として、インプット→実践→体系化という流れをいかに回せるかを考えます。この3つのステージにおいてマイルストーンを設定していきます。

この中でいちばん重要なステージは、実践と捉えます。とくに、業務における実践・コードにおける実践を重要視し、その結果を体系化するという流れとします。

具体的な方向性・関心

具体的な方向性はいったん何も決めずにいきます。というよりかは、1年という単位の中で大きく興味・関心が深く広く移り変わる状況において、なかなか一つの分野を決めるのは自分には向いていないというのが正直なところです。

そのため、ここに記述するのは、2020年1月1日の現時点の関心についてです。直近は次のような関心を持って、テーマに準じて後述するマイルストーンをやっていきます。

ソフトウェアデザインにおけるデザインパターンの理解の深化

これは、デザインパターンを使えるようになるぞ〜ということよりかは、パターン・ランゲージとしてのGoFデザインパターンであったり、そこから時系列的にはあとに続くXP・アジャイルといった様々なプラクティスに対する理解を、線で捉えた上で、それを現在に生きる我々の成果物に投影可能な形で言葉に落とし込むということに興味があります。この分野において、まだソフトウェアの世界では未完成な部分があり、ここに微力ながらでも言葉やコードとして表現することで、言語化が進めばいいなと感じています。

殴り返せるだけのプログラミング力

PHP, Go, Pythonなどプログラミング言語フレームワークの個別技術についての習熟度は、現時点で自分の興味のベクトルの先にある感じはしていません。ただし、抽象的なことを扱えば扱うほど、個別技術において実現する力がない・あるいは示せない状態では、ある種「無」を感じてしまう自分がいます。名付け得ぬ質などといった思想から、それを導くための原理・原則を導き、実践知見としての様々なパターンがあるわけですが、実際に実現できるからこその思想・原則・パターンだと考えます。

また、「年末にちょうどいい「やり抜く人の9つの習慣」と「やる気が上がる8つのスイッチ」2」にて紹介した「やる気が上がる8つのスイッチ」という書籍にて、スキルや実力が伴ってこそ「新星」といった、充分に活躍できている状態となれることを、示しています。

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なお、「殴り返せるだけの」と荒っぽい表現となっているのは、そのくらいのファイティングポーズは引き続きとってくぞ!っという素の人格の治安の悪さをそのまま残しておくためです。

相互援助ができるチーム・プロジェクト体制をどう作るか

これは、現職にて感じている課題に対する関心です。「走り迷い戸惑った2019年を振り返る[^1]」にて事業への貢献のあり方を、「仕事としてのプロフェッショナリズムを求める最低基準を、自己からチームに拡大する」と定義したのですが、単体の自分の腕力で解決するのはすぐにスケールしないことは明白なので、自分自身含めて、相互に援助できるようなチーム体制を採用なども含めてどうできるかというところには関心があります。関連するキーワードでいうと、スクラムなりアジャイルチームなりそういった言葉なのでしょうか(まだまだ不勉強です)。このへんの個人に閉じない部分についても、何らかのアウトプットが出ていれば良いなと感じます。

Milestones

派手さのないシンプルなものを3つおきます。

  • [ ] (継続的なInput)12回以上1冊読んだ書評を書く
  • [ ] (継続的な実践)12回以上、業務にて、技術的に現状を変える小さな成果を出し、6回以上公開可能な形でアウトプットする
  • [ ] (体系化)同人/商業問わず、一冊の単著を書く

(継続的なInput)12回以上1冊読んだ書評を書く

インプットを考える際に、知識がないと見えないものがあることは明らかであるため、知識をインプットしていくのが最初のステージとして重要です。これは、パターン・ランゲージに関する第一人者である井庭崇氏の「認識のメガネ」という表現を参考に改めて感じたことです。

これまでは、カンファレンスの登壇といった、言語化マイルストーンに対して多くの書籍を読んでいました。ただし、これはある程度「認識のメガネ」をかけられている前提があるため、毎月認識のメガネをかけなおせるように12回以上という最低限のマイルストーンをおきます。

(継続的な実践)12回以上、業務にて、技術的に現状を変える小さな成果を出し、6回以上公開可能な形でアウトプットする

OSSとして公開する数といった形も考えましたが、2020年において重要と捉えるのは、事業において適用・実践した形で体系化することです。 そのため、業務において、技術的成果を出した上で、最低限2ヶ月に1回は、外部に公開可能なレベルに一般化した実践知見をアウトプットできればと思います。

(体系化)同人/商業問わず、一冊の単著を書く

インプット→実践→体系化の最後の段階で、しっかり体系化につながったからこそ、それを体系化するアウトプットが出せればというマイルストーンです。



行動指針

いくつか、自分の中で、こうしておこうという心構えを明文化しておく。

  • 自在不羈
  • 独自性の追求

自在不羈(じざいふき)

自分が思うこと・興味のあること・関心のあることのままに行動して、外的要因や数多くある他人のいろいろには惑わされずにやっていく、的なことを探したらこの熟語だった。

いろいろ「すごいな〜」と思うことはたくさんあるけれど、それはそれと一旦おいておいた上で、自分が「コレに興味ある」という内発的動機・心の中をひたすら見つめる。

これは、時代の移り変わりや外の変化に気がつけないという状況に陥るリスクも有る気がするが、「自分は自分、他人は他人」で、それについてはあえて見ない方向で、心の調整をする。なにか焦りを感じるときがあれば、すっと深呼吸。

また、セルフブランディングなどといった考えも考慮しないことにします。これは自尊心やプライドといったくだらないものが顔を出さないようにするために、意識してあえて「どうでもいいもの」と価値を下げます。あくまで自分の中での価値基準なので、他人がやってるセルフブランディングはこの価値基準には当てはまりません。その人にとっては現在必要と価値を見出しているものだろうというふうに捉えて素直に応援することを推奨します。

独自性の追求

これは、「プレゼンテーション・パターンという認識のメガネ | 書評「プレゼンテーション・パターン: 創造を誘発する表現のヒント」3」という記事で紹介した、プレゼンテーション・パターンの一つ、No31. 独自性の追求というパターンをお借りしています。

独自性とありますが、ここで言う独自性は、他人と違うことをするという意味ではありません。

心の独自性とは単に他と違うということではなく、その人でなければ到達できないような、普遍的な本質に迫るものです。

とあります。私は、「組み合わせによる希少性」などといったテーマをあげていましたが、この独自性は自分の中での上位概念に当たると捉えています。興味をきわめて実践して体系化することで、独自性を追求していければと思います。

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if-then Plannings

  • もし、心に焦り・もやもやを感じたら、1回深呼吸する
  • もし、不安と焦りを感じたら、ポエムを書いて明らかにする。if-thenプランニングに落とし込める場合、ここに追記する


Archivement

達成状況について以下トラッキングしていく。

(継続的なInput)12回以上1冊読んだ書評を書く

現在: 0/12

Date | Title | URL --------- | --------- | ---------

(継続的な実践)12回以上、業務にて、技術的に現状を変える小さな成果を出し、6回以上公開可能な形でアウトプットする

現在: 0/12, 0/6

Date | Title | URL --------- | --------- | ---------

(体系化)同人/商業問わず、一冊の単著を書く

現在: 0/1

Date | Title | URL --------- | --------- | ---------